現在、ANDMの屋号でWebデザイナーとして活動している私ですが、どうしてWebデザイナーになろうと思ったのか、どうやってそうなっていったのかについてこの記事で書いています。
少しでも私がどんな人物かわかるキッカケなればうれしいです。
なぜWebデザイナーになろうと思ったのか。
私は学生時代に美大やデザインスクールに通っていた経験がなく、Webデザイナーになるまでデザインについて学んだことも、Webの知識もまったくありませんでした。
大学卒業後は医療機器メーカーで8年間勤務し、結婚を機に退職しました。退職後、出産を経験した私は子育てしながらできることを探し、当時人気のあったハンドメイドアクセサリー作家に転身しました。
約2年間作品づくりに没頭しましたが、行きたいときに買い付けに行けず、アイデアが浮かんだときに創作できず、子育てしながらの作家活動は理想からかけ離れたもので、そのギャップがストレスになっていきました。
また、制作にかかる先行投資が高いこともハードルになり、結局断念して別の働き方を模索し始めました。
元々、絵を描くことやデザインをすることに興味があった私は、アクセサリー作家の経験を通じて、よりデザインへの興味が深まり、子育てしながらでもできるデザイン関連の仕事を探し始めました。
そんなときに知人からWebデザイナーの仕事の話やデジタルハリウッド大阪校ママクラスが開講することを聞き、Webデザイナーに興味を持つように。
Webデザイナーならデザインに関連する仕事だし、子育て中でもPC環境さえあればできそう!と思い、Webデザイナーになる決意をしました。
私が選んだ学習方法はオンラインスクール。
Webデザインを学ぶ方法は3つです。
- 独学
- オンラインスクール
- スクール(通学)
私は全くの未経験だったので、独学はモチベーションを継続させる自信を持てず、また、子供が小さかったこともあり、決まった時間に通学するスクールも候補から外しました。
残る選択肢のオンラインスクールの中でも私が選んだのは、デジタルハリウッド大阪校でした。
デジハリを選んだ主な理由は以下です。
- 大阪校にママクラスが開講した。
- 身近な人が通っていた。
- 卒業生が国内外で活躍されていて単にスゴイなと思った。
中でもママクラスの開講が一番の理由です。
ママクラスの特徴
- スクールでも自宅でも学習可能。
- 子連れでスクールに行ける。
- ママクラス専用ルームだから子連れでも気にならならい。
- 専用ルームにはキッズスペースがある。
- ライブ授業(スクールで受講)もあるからメリハリができ、鮮度の高い情報も入手できる。
- ライブ授業以外は、課題提出や質問したいときだけスクールに行けばいいから、都合に合わせて勉強スタイルを選べる。
- ママクラス専任講師がついてくれていて、先生も子持ちママなので何かと心強い。
- 勉強に励むママ仲間ができ、辛い時も乗り越える励みになる。
ママクラスの雰囲気はこんな感じで、おしゃれな空間です。
写真左奥に子供が遊べるようなスペースもあり、おもちゃもあります。

私がWebデザインを学ぶスクールを探し始めた頃、ママへのサポートがあるスクールはデジハリだけでした。
保育園を利用しない限り、何をするにもどこに行くにも子供と一緒。
外で学習するなんて絶対無理と思っていました。
なので、子供を預けなくてもいい環境に肩の荷が降りた覚えがあります。
そうして2018年4月からデジハリママクラス生として学習をスタートさせました。
デジハリでの学習について。
入学前の準備
自宅に必要最低限のPCやAdobeのソフトなどの環境が整っていたので、特に何もしていませんでした。
PCやAdobeソフトがない方は、最初はそんなに高価ものでなくても、学習をスムーズにするために環境を整えておいた方がいいと思います。
Adobeソフトは入学後にお得に購入できるので、必要な方はそこで購入した方がいいです。

自宅に設備がない場合、上記プラス30万円くらいはみておいた方がいいかと思います。
実際にかかった費用
スクール費用 | 約54万円 |
PC、Adobeソフトなどの設備 | 既存のものを使用 |
サーバー、ドメインなどの設備 | 約1.5万円 |
学習書籍等 | 約2万円 |
合計 | 約58万円 |
自宅に設備がない場合、上記プラス30万円くらいはみておいた方がいいかと思います。
かなりの出費でしたが、何とか手に職をつけて働きたい!という気持ちが強かったので自分に投資しました。
学習スタイル
ライブ授業以外はほぼ自宅でのオンライン学習。
週1、2回(1回2〜3時間)程度、課題チェックのときだけデジハリに行くというスタイルでした。
子供が幼稚園に入るタイミングだったことや、子連れだと学習が全く捗らなかったこともあって(汗)この進め方で落ち着きました。
それでも、子連れでも行ける!という安心感は心のゆとりに繋がりました。
私とは逆にガンガン子連れでスクールに行ってるママもいます。
ぞれぞれ置かれている環境に合わせて無理なく勉強できるスタイルを選ぶことができます。
私の場合、自宅で自分のペースで進められたことで、移動時間も勉強時間に充てることができ、ハイペースに学習を進められました。
その結果、課題やオンライン教材を2〜3回復習する余裕もできました。
また、ママクラスには専属の先生がついてくれています。
当時は週1回専任の先生に質問できる枠がありましたが、私は決まった曜日に行くことができず、通常のWebデザイン専攻を担当されている先生方に課題をチェックしてもらっていました。
2020年時点では、ママクラス専任講師の在籍日が週2回になり、より先生とのコミュニケーションがとりやすくなっているようです。
課題の提出もオンラインで完了できるようになっているので、今まで以上にかなり学習を進めやすくなっていると思います。
実際のスケジュール
デジハリ在学中のスケジュールは大体こんな感じでした。

早朝や子供が幼稚園に行っている間の平日午前中〜昼過ぎに集中して勉強しました。
平均的に毎日5時間くらい学習していたことになります。
デジハリでの課題。
スキルチェックなどの小さな課題を除くと、中間課題と卒業制作の2つです。
入学して3ヶ月頃に中間課題があります。
当時の課題は、ランディングページ(LP)のデザインとコーディングです。
ちなみに私が提出した中間課題はこちら。3週間程度で仕上げました。

当時の私はLPと通常サイトの違いがよくわからず、初めてのデザイン、コーディングに手こずった記憶があります。
最後の課題は卒業制作です。
以下のことをすべて自分一人で実践していきます。
この経験がかなりその後の実務に役立ち、卒業後も最低限のことは一人でできるようになりました。
- クライアント探し
- ヒアリング
- 企画書作成
- サイトマップ、ワイヤーフレーム制作
- サーバー、ドメイン取得、設置
- デザイン制作
- コーディング
- 公開作業
- SEO関連対応(人によっては実施)
そうして提出した私の卒業制作はこちら。
このウェブサイトは今でもお店の顔としてがんばってくれています。

卒業制作の際、WordPressの導入にも挑戦しました。
WordPressの投稿経験はあっても、制作の知識はゼロ。
書籍を3、4冊読み漁り、あーでもないこーでもないを繰り返しながら、何とか形にすることができました。制作期間は約1ヶ月半。
卒業制作では、企画発表と卒業制作発表の2つの発表の場が与えらます。
そのため、企画書作成とプレゼンも経験できます。
先生からの厳しくも温かい指導をいただけるおかげで、会社員の頃よりもプレゼンスキルが上達したように思います。
この卒業制作においては有り難いことに、デジハリの先生方から優秀な作品として、2018年デジハリ大阪校クリエイターズオーディションに選抜していただくことになりました。
クリエイターズオーディション
卒業制作作品の中で、特に優秀とみなされた作品の制作者のみが出場できるイベント。毎年春と秋2回開催。
イベントには制作会社やプロのデザイナーが集い、気になる制作者には直接スカウトすることも!
デジハリ生にとってはかなり貴重な場です。
こうして制作と発表を終え、約6ヶ月間通ったデジハリを無事卒業することができました。
卒業後にしたこと。
卒業制作の納品、公開
卒業制作時にお世話になったクライアント様へ作品を納品、公開作業を行いました。
Webデザイナーとしての一歩を実感したことを覚えています。
クリエイターズオーディションの準備
クリエイターズオーディション出場に向けて、卒制で制作したサイトおよび企画書のブラッシュアップ、名刺・ポートフォリオ(紙媒体)の制作を行いました。
仕事探し
卒業後すぐは経験も実績もなかったので、自分のスキルアップに向けてWeb関連の時短のお仕事を探しました。
企業様数社に話を伺うなどしましたが、どこもフルタイムで働ける人を希望されていて、私みたいな駆け出しWebデザイナーかつ子持ちママの時短勤務を募集している会社はありませんでした。
子持ちの要素は変えられないなら、せめて経験を作らないと!と思い、一旦仕事探しをお休みして実績作りに集中することにしました。
実績作り
まずは営業に必要なポートフォリオサイト制作に取り掛かりました。
作品が映えるように徹底してシンプルなデザインに。制作期間は約3週間。

次に、身近な人の会社のWebサイトを制作。
ブラッシュアップを重ねて納得のいく作品になりました。
Webサイトの他、ロゴや名刺の制作も行いました。

Webサイトの制作を積み重ねていくことで、デザインやコーディングのスキルが卒業時に比べて格段に上がりました。
もし仕事探しでつまづいてしまったときは、立ち止まらずに手を動かしてみる。
そうすれば確実に自分のレベルアップにつながることを実感しました。
自分のスキルに自信がついてきた段階で、周りの人たちに「仕事を探していること」を発信していきました。
その甲斐あって、知人から知人に伝わり、ちょこちょことお仕事の話をいただけるようになりました。
現在の活動とこれからのこと。
現在は、そうしてご縁をいただいた会社のWeb担当を週2〜3日時短勤務で行うと同時に、フリーランスとしてもWebサイトやデザイン制作のお仕事をさせていただいています。
また、2020年からは心強いメンバーとチームを組んでチームランスのお仕事も始まりました。
Webデザイナーになってようやく1年半が経過しましたが、まだまだ知らないことも多く、日々仕事をしながら勉強にも勤しんでいます。時代に応じて多様に変化する業界なので、少しでも勉強や情報のキャッチアップを怠ると、せっかく身に付けたスキルやノウハウがあっという間に過去の産物になりかねません。
正直言ってかなり大変な道を選んでしまったな・・・と感じることはありますが、それでもやはりWebデザインに触れたり、Webデザインのことを考えたりする時間はとてつもなく好きなので、今は無我無夢中に突っ走ろうと思っています。
理想の姿にはまだ程遠いですが、一歩一歩着実にレベルアップし、一人でも多くのお客様に喜んでいただけるようなWebデザイナーに成長して参りますので、温かい目で見守っていただけるとうれしいです。
どうぞよろしくお願いいたします。